大学入試の特別枠に合格するか特別な試験を受ける形が一般的。
ただし意欲さえあれば参加できるプログラムも用意されています
少数精鋭で行われることが多い「特別プログラム」に参加するためには、テストに合格するか1年次の成績 などの履修条件をクリアする必要があります。ただし、意欲さえあれば参加できる「特別プログラム」もあるので、それぞれの参加条件をしっかり確認しましょう。
1 入試の「特別プログラム」枠に合格する
『高度教育系』と『海外語学系』のどちらにも見られ ますが、特に『高度教育系』において、大学入試の時点 で別枠が設けられているケースが多くあります。一般的 な学部の入試と比べて人数がとても絞られているのが特 徴で、合格のハードルは高く、入学直後の1年次から「特別プログラム」の履修生として、他とは異なるカリ キュラムで学ぶケースが多くなっています。また入学以 降に「特別プログラム」履修者を選抜する場合でも、入 学試験の成績が履修条件に加味されることもあります。 一般入試と同様に大学入試センター試験を利用した形式 や、AO 入試や推薦入試で合格した後で追加試験を受ける形式、面接試験を行う形式などさまざまですので、希望するプログラムを事前にしっかりと調べることが必要です。
2 入学後の試験や履修条件をクリアする
通常の大学入試で合格し、入学した後に、「特別プロ グラム」履修生を選抜する試験に合格する、もしくはこ れまでの成績や入学試験の成績など、設定された履修条件をクリアすることによって「特別プログラム」の履修が認められる形式です。2年次や3年次など、入学して数年後からスタートするプログラムで採用されることの多い形式で、大学入学後の頑張りが合格のポイントとなります。実際に大学生活がスタートしてから、履修する かどうかを検討できるスタイルなので、大学の勉強で手応えを得た人や、大学の勉強を通して将来の目標や興味が広がった人に最適なものとなっています。選抜の試験では、学力テストだけでなく面接試験が行われるケースもあり、学生の学びや成長への意欲も大きく問われます。
3 意欲さえあれば参加できるプログラム
ここまでの選抜方法を見ると、「『特別プログラム』は そもそも学力の高い学生しか受けられない」といった印象を受けるかもしれません。しかし中には、学力的に人より秀でたポイントがなくとも、将来の目標や意欲、つまり “ 本人のやる気 ” 次第で受けることのできる「特別 プログラム」も存在します。そういったプログラムは課 外活動やプロジェクト学習に近い一面があり、履修単位にならないといったケースもありますが、間違いなく自身の力を伸ばしてくれる貴重な機会になります。いまはまだまだ力不足だけど、将来のためにもっと頑張りたい、大学4年間をしっかりと充実させて、成長して卒業したい。そんな意欲に応える「特別プログラム」も、とても魅力的な学びのひとつです。