駒澤大学

    駒澤大学 高度教育系

駒澤大学の経済学部には、「 ITプロフェッショナルクラス」と「会計プロフェッショナルクラス」が設置されています。それぞれ、 2年次から受講できるゼミナール(演習)と同等の科目。専門学校である大原学園と連携し、2~3年の期間をかけて、社会に出てから役に立つ専門知識や国家資格取得のための勉強ができます。以下では、それぞれの担当教員にコース概要をお聞きしました。

IT技術から英語力まで養う
ITプロフェッショナルクラス

スマートフォンや SNS、オンラインショッピングなど、 IT社会の現代では、日常生活のなかで ITの果たす役割がとても大きくなっています。 ITは企業経営の中核としても重要な位置を占めるようになり、 IT企業はもちろん、一般の企業においても ITの知識を有した人材が必要とされています。そこで、そうした社会におけるニーズに応えるため、駒澤大学では 2009年から「 ITプロフェッショナルクラス」を開設。原則として 2~ 4年次までの期間、継続して履修し、演習や資格取得、インターンシップなどを通じて、IT系企業でのコンサルティング業務や ITを活用する会社(金融、商社など)で活躍することができる人材を養成しています。履修する学生は、大原学園に通学し、 ITの国家資格取得をめざすことができます。 IT系資格の入門である「ITパスポート」から「基礎情報技術者」、「応用情報技術者」まで、就職活動でも有利になる資格取得のための勉強に取り組みます。また、大原学園で受けた授業については大学での課題提出と合わせて評価し、卒業に必要な単位として最大 18単位まで認定を受けることが可能です。
同時に、大学では少人数の演習形式でコンサルティングに必要な理論を学び、事例研究や提案書の作成にも挑戦。専門学校等で学んだ知識を演習によって使える技術として身につけていきます。加えて、可能な限り英語を使用して課題に取り組むのがこの演習の特長です。英語のテキストを用いた演習や英語でのプレゼンテーションを通じて、グローバルなプロジェクトを遂行できる人材の養成に力を入れています。海外の IT企業や大学と連携したインターンシップ、 IT業界に勤める特別講師を招いた授業なども実施。英語を使ったコミュニケーションは、必ず社会に出てから役立つものになるでしょう。そのため、 ITの知識習得だけでなく、実践的に英語を学習したいと思っている学生にもおすすめできるクラスです。

アンリツ株式会社(ICT サービスに関わる最先端企業)にてギャラリーを見学。
合同プレゼンテーションを行った台湾国立中央大学の学生とともに(IT プロフェッショナルクラス)

公認会計士、税理士をめざす
会計プロフェッショナルクラス

駒澤大学と大原学園の協定に基づき実施している「会計プロフェッショナルクラス」は、公認会計士と税理士の国家資格取得をめざす学生を強力にサポートするプログラムです。大原学園水道橋校に通学して簿記論や財務諸表論、管理会計論といった試験科目の問題演習に取り組みながら、大学ではその学習に関わる課題の提出を課します。通常であれば大学の単位を取得しながらダブルスクールで国家資格取得の勉強に励まなくてはいけないところ、このクラスの特異なところは、資格取得に向けた勉強が大学での単位認定につながること。課題提出によって最大 32単位、大学での少人数クラスにて 2~ 4年で 12単位が取得可能です。また、大原学園の授業料は学生の自己負担となりますが、協定に基づき 10%ほどの特別割引を実施しています。合格率 10%前後である難関資格の取得に向けて、可能な限り時間を有効に活用してもらいます。学生のモチベーション向上を助けるものとして、実際の公認会計士の方を客員教授として大学に招き、試験に向けた対策や具体的な仕事内容について話してもらう機会もあります。会計事務所へ見学に行くこともあるので、仕事のイメージを持って勉強に精を出してくれることを期待しています。
このクラスには選考があり、履修条件として日商簿記検定 2級と同等の実力が必要です。これは簡単な資格ではありませんが、選考の前に駒澤大学経理研究所主催の「会計士・税理士入門コース」(受講料が必要)を用意しているので、そこで履修までの基礎固めをすることができます。毎年、受講する学生は 10~ 20名程度ですが、公認会計士の合格者も輩出しています。課題や授業の復習もとてもハードですが、資格取得のための最善の環境を整えています。公認会計士や税理士になりたい!と強い意志を持って入学してきた学生にぜひ受講してほしいと思っています。

駒澤大学にて、SAPを使った業務改善案をグラビス・アーキテクツ株式会社様に発表( ITプロフェッショナルクラス)

 

大学と放射線治療機の世界トップメーカーが連携
最先端の医療機器を駆使し、エキスパートを養成

株式会社バリアンメディカルシステムズと駒澤大学が、医療従事者に対して放射線治療技術に関する知識やスキルの向上、駒澤大学医療健康科学部、大学院医療健康科学研究科の放射線治療技術教育の高水準化を目的に、2018 年4 月完成の開校130 周年記念棟「種月館」に「駒澤大学- VARIAN 放射線治療人材教育センター」を設立。医療健康科学部では医療界の第一線で活躍できる診療放射線技師の育成を目指し、加速器メーカであるバリアン社と連携し、リニアック室と治療計画室で実機学習を行っています。バリアン社から提供されるシステムは最先端技術であり、現在医療現場で使用されている機器による技術習得が可能です。また、日本初の三次元バーチャルシミュレーションによる放射線治療技術の疑似体験授業も取り入れています。