早くに研究室に所属したことで
高い専門性が身につきました。
高校生の頃から生物の授業や実験が好きで、大学では バイオ系の勉強がしたいと思っていました。そんな中で塾の先生から神奈川工科大学を薦められ、調べてみたら スーパーサイエンス特別専攻がちょうどスタートするタイミング。経済的なサポートがあることに加え、当時は特に海外留学に魅力を感じて受験を決めました。
一般的な学生より 1年間以上早く、2年次に現在の研究室に入室し、小池あゆみ先生の指導を受けたことで、実験と研究の違いをしっかりと理解し、「研究って面白いな」と、興味を深めることができました。現在行なっている膜タンパク質の研究は、3年次に小池先生と相談しながら選んだテーマです。大学院の修士課程も含めて 約4年間取り組んでいますが、基礎研究の段階にある テーマなので先行研究が少ない分苦労も多い、ですが一方で新しい発見の可能性も秘められたテーマです。新しい発見につながる成果を得た時や、同じテーマで研究を行っている他メンバーの成果と自分の成果がリンクした瞬間は大きな嬉しさがありますね。
専門性と社会人基礎力を併せて高める
振り返るとスーパーサイエンス特別専攻の少人数体制 の中で、先生方の丁寧な指導を受けられたことが、自分の成長に大きく影響したかもしれません。そしていち早く研究室に所属して先輩方の研究を間近で見られたことも、その後、自分の研究を進める上で、そして研究の魅力を知る上では大きなメリットになりました。
もちろん他の学生達よりも忙しく、勉強が大変な部分はあるかもしれません。けれども海外研修やキャリア教育で「社会人としての力」を身につけながら、研究にじっくりと取り組みことで、研究者に求められる「専門性」 も高めることができました。この2つの力を両立して伸ばせたことは、研究者として今後私が進んでいく中で、きっと大きな支えになると思います。
学んだ専門知識を世界で活かす研究者・技術者をめざす
オナーズ・プログラムは表のように学科に対応する計6専攻を設置しています。どの専攻も大学院進学を原則とし、一般的に3年次後期や 4 年次から所属する研究室での学びが1年次から必修科目となっており、いち早く研究の進め方や深い専門知識が身につきます。一方で語学教育・社会人基礎力の 養成・キャリア教育にも注力するのが大きな特徴。
1年次から徹底した語学教育を実施し、1年次と 3年次の海外異文化研修では語学教育だけでなく、現地の大学で専門教育の授業を英語で受講します。
キャリア教育では1~3年次にインターンシップを行ない、社会人としての力や企業での経験値を培います。
受講するには、スーパーサイエンス特別専攻入試で合格する必要があります。さらに授業料のほかに年間 15 万円の受講費が必要となりますが、年間 60 万円の給付金があるので(2 年次以降は継続条件あり)、経済負担を軽減して学ぶことが可能。2 回の海外研修の渡航費・宿泊費・研修費や、年間3 回の TOEIC 受検も個人負担はありません。