東京経済大学

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コミュニケーション学部
コミュニケーション学科 3年
加藤美香さん

学部選択に悩んでいた高校時代、大学合同説明会でCDPを知り、迷わず選択しました。私の周囲にも CDP以外の学生で「入学前に想像していた学びと違う」と悩む人がいます。「自分が学びたい内容ではない」と思いながら 4年間を過ごすのは、とてもつらいこと。その点、CDPにはそのようなミスマッチがありません。大学入学前ではなく、 1年間学んでから学部を選択できるのは大きな魅力。最終的には自己責任ですが、覚悟を持って勉強できるのはとてもいいことだと思います。

本当に学びたいことを学び、
社会で役立つ力が身につく!

1年間広く学んだ上で学部を選択

 2017年よりスタートした東京経済大学の「キャリアデザインプログラム(CDP)」では、1年次に経済学部・経営学部・コミュニケーション学部・現代法学部の 4学部の入門科目を学んだうえで、 2年次進級時に所属学部を選択。さらに「キャリアデザインワークショップ」を4年間継続して受講できます。 1期生の一人・加藤美香さんが CDPを選んだのも、「高校時代に大学の学部を決めるのは怖い」という思いからでした。「その点、 CDPなら 1年次に 4学部の基礎科目を勉強でき、“お得感”もありました」実際、入学時は経営学部を念頭に置いていた加藤さんですが、 CDPの学生団体「TKU Unlimited」を立ち上げ、リーダーを務めるうちに、コミュニケーションの重要性を実感。「会社の組織や経営より、そこで働く人について勉強したい」と 2年次からはコミュニケーション学部を選択。専門的な学びを深めています。

ワークショップで“人に伝える力”を磨く

ワークショップでは学生が数名のグループに分かれ、教員から出された課題についてディスカッションし、発表することを繰り返します。「最初は方法がわからず、発表時も原稿棒読み状態でした。でも 3年間続けることでディスカッションの質も学生の熱量も大きく向上し、とにかく楽しい時間になりました。また、人に伝わるように話すにはどうすればいいのか、考えるようになりました」グーグルとのワークショップでは「未来の働き方」をテーマに議論を深め、ワークライフバランスを見据えた働き方の重要性について発表。この考察の過程は加藤さんの就職活動にも影響を与え、「ワークライフバランスを軸に企業を探す」と方向性も明確です。「 CDPで身についた力は、社会に出てからも大いに役立つと思います」

どんな未来でも自分の居場所を作れる人に

キャリアデザインプログラム( CDP)の中核を担う新井一央特命講師によると、 CDPの大きなメリットは①学部選択を 2年次にすることでミスマッチを防げること、② 4年間を通じた課題解決型学習(PBL)のワークショップにより社会人基礎力を伸ばせることです。①については「世間の評判や親・先生の勧めで学部を選び、後悔する学生をなくしたい」「自分自身の興味の対象を見極め、 “学び方を学ぶ ”教育を提供する」と強調。②ではすでに効果が表れており、 1期生のコンピテンシーやリテラシーの伸びを社会人基礎力テストで調べた結果、同検査を受けた他大学生と比べて対人基礎力・対自己基礎力・対課題基礎力のどれも数値が上回りました。「こうした能力は多くのプロジェクトで経験を積み、内省して、自らの考えを言語化することで養われます。 CDPの学生は PBL型授業や課外活動に関わるチャンスが多く、情報共有を図り協動してプロジェクトを進める経験を通し、社会人基礎を伸ばしていくのでしょう。現代は社会が大きな転換期を迎え、未来を予測しづらい時代。どんな未来になっても、自分の居場所を自分でつくれる社会人を育成することが私たちの目標です」

コミュニケーション学部

新井 一央 特命講師

産業カウンセラー。
キャリアコンサルタント。
中央大学法学部法律学科卒業。
獨協大学大学院法学研究科 刑事法専攻 修士課程修了。
主な研究分野は、キャリアデザイン。

学習センターで開催される講座
「キャリア基礎力と大学生活の過ごし方」
「自己 PR・志望動機の固め方と伝え方」
「授業の聴き方・ノートの取り方講座」
などの講師も務めている。

「考え抜く実学。」
2020年、東京経済大学は創立120周年を迎えます。

東京経済大学の理念は「進一層」と「責任と信用」。 東京経済大学の前身大倉商業学校が創立されたのは 1900年。創立者の大倉喜八郎は、渋沢栄一の盟友と呼ばれ明治・大正期にかけて日本の近代産業を発達させた実業家です。大成建設やサッポロビール、帝国ホテル、帝国劇場など設立に携わった企業は 200 にも上ります。またヨーロッパをはじめ世界各国との直貿易に進出し、日本の世界貿易の礎も作りました。
そんなチャレンジ精神旺盛な創立者は、実践的な知力を身につけてグローバル社会で活躍する人材の育成をはかる目的で本学を創立しました。120年経った今もその意志が脈々と流れる19世紀最後の年に生まれたこの大学で、22 世紀まで生きる学生たちは学んでいます。考えて、考えて、考え抜く。それが東京経済大学です。